1.内分泌ってなんだろう

私たちの体の中では、「ホルモン」と呼ばれる物質が、血液に乗って全身を巡り、さまざまな臓器へ指令を届けています。
ホルモンは、ごくわずかな量でも大きな働きをする、いわば体の中のメッセンジャーです。
- 血糖値を調節する
- 体温や代謝を調節する
- 血圧や体内の水分・塩分のバランスを保つ
- 成長や骨の健康を維持する
- 妊娠・出産に関わる体の働きを支える
など、健康な生活を送るために欠かせない役割を担っています。
こうしたホルモンを作り、分泌している臓器を「内分泌臓器」と呼びます。
代表的なものには、視床下部、下垂体、甲状腺、副甲状腺、副腎、膵臓、性腺などがあります。

ホルモンの量は、多すぎても少なすぎても体のバランスが崩れ、さまざまな体調不良や病気の原因となります。
2.このような症状はありませんか?

- だるい、疲れやすい
- 食欲低下
- 気分が落ち込む、やる気が出ない、イライラする、眠れない
- 意図せず体重が増えた・減った
- 動悸がする、汗をかきやすい
- のどが渇く、尿の回数が多い
- 急に血圧が高くなった・低くなった
- 月経不順、不妊
- 健康診断で血糖値やホルモンの異常を指摘された
内分泌疾患は症状が非常に多彩で、「年齢のせい」「ストレス」「ただの疲れでは」などと思われていることも少なくありません。
逆に自覚症状がほとんどなく、健康診断で初めて異常が見つかる病気もあります。
上記のような気になる症状がある場合や、健康診断で指摘を受けた場合は、一度お気軽にご相談ください。
3.当院で診療している内分泌疾患
内分泌疾患にはさまざまな種類があります。当院では、患者さん一人ひとりの症状や検査結果をもとに、適切な診断・治療を行っています。
甲状腺疾患
甲状腺ホルモンの量が多すぎたり少なすぎたりすることで、動悸や疲労感、体重変化などさまざまな症状が現れます。
このような病気を診療しています
バセドウ病、橋本病、甲状腺腫瘍(良性、悪性)
副腎疾患
血圧や体内の水分・塩分のバランス、ストレスへの反応などを調節するホルモンの病気です。
このような病気を診療しています
副腎不全、原発性アルドステロン症、クッシング症候群、褐色細胞腫
下垂体疾患
下垂体は、全身のホルモン分泌をコントロールする「司令塔」です。ホルモンの異常により、多彩な症状が現れることがあります。
このような病気を診療しています
下垂体機能低下症、下垂体腺腫、プロラクチノーマ、先端巨大症、クッシング病、中枢性尿崩症
副甲状腺・カルシウム代謝疾患
カルシウムや骨の代謝を調節するホルモンの異常により、骨粗しょう症や尿路結石などの原因となることがあります。
このような病気を診療しています
原発性副甲状腺機能亢進症、副甲状腺機能低下症、骨粗鬆症、ビタミンD不足
4.当院の検査体制

内分泌疾患の検査は、まずは病気の原因となりうるホルモン異常がないか、血液検査や尿検査で調べることから始まります。
並行して、内分泌臓器の形態的(形の)な異常がないか、超音波などの画像検査を行います。
ホルモンによっては採血(尿)の条件次第で値が大きく変動するものもあるため、しばらくベッド上で安静にしていただいてから採血を行ったり、日を改めて朝一番・朝食抜きで採血を行うことがあります。
院内で結果が揃うホルモン値は少ないため、後日改めての結果説明となることが多いです。
より詳細な内分泌機能評価のために、「負荷試験」が必要となることがあります。
これは、薬剤投与や飲食、姿勢などの「負荷」によってホルモン値がどのように動くのかを評価する検査です。
当院内で施行可能な検査もありますが、詳しい検査が必要な場合は専門施設へご紹介する場合がございます。